朽ち失す(読み)くちうす

精選版 日本国語大辞典 「朽ち失す」の意味・読み・例文・類語

くち‐う・す【朽失】

  1. 〘 自動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 腐って消滅する。
    1. [初出の実例]「『なにかは。かうながらこそくちもうせめ』となむ思ひ侍る」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)
    2. 「むかしのほとけは、だうもこぼれ、ほとけもくちうせて」(出典:古本説話集(1130頃か)七〇)
  3. 落ちぶれて身を終わる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android