来るべき世界

デジタル大辞泉プラス 「来るべき世界」の解説

来るべき世界

手塚治虫による漫画作品原爆実験による突然変異で誕生した新人類と突如現れた暗黒ガス星雲により翻弄される人類運命を描く。描き下ろし作品。不二書房から1951年に上下2巻で刊行された。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の来るべき世界の言及

【SF映画】より

…さらに,フリッツ・ラング監督の《メトロポリス》(1926)は,表現派というよりも初の本格的SFスペクタクルであり,ロボットを作る実験室のエピソードや,バベルの塔建設の幻想などを,〈シュフタン・プロセス〉による特殊効果を駆使して描いた壮大な作品だが,興行的な失敗から製作会社のウーファを破産寸前に追い込んだ。当時これを見て愚の骨頂とこきおろしたウェルズは,それから10年後,〈ロボット労働者や超高層建築といったがらくたのイメージを払拭(ふつしよく)した真の未来映画〉の範を示すべく,自作の小説《来るべき世界Things to Come》(1933)をみずから脚色し,W.C.メンジース(1896‐1957)が監督して,SF映画史に残る作品となったが,これまた興行的には敗退した。一方,ハリウッドでも,30年に初のSFミュージカル《50年後の世界》(デビッド・バトラー監督)が失敗するという例もあり,未来ものは当たらないというジンクスができて,SF映画はメジャー各社からは敬遠された。…

※「来るべき世界」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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