来隔る(読み)キヘナル

デジタル大辞泉 「来隔る」の意味・読み・例文・類語

き‐へな・る【来隔る】

[動ラ四]来て隔たりができる。一説に、障害となって間が隔たる意とも。
「あしひきの山―・りて玉桙たまほこの道の遠けば」〈・三九六九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「来隔る」の意味・読み・例文・類語

き‐へな・る【来隔】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 来て遠く隔たる。来て離れる。
    1. [初出の実例]「月読みの光に来ませあしひきの山寸隔(キヘなり)て遠からなくに」(出典万葉集(8C後)四・六七〇)

来隔るの補助注記

「へなる」は間に障害がある意で、遠く来て(山が)間を隔てる障害となっているの意かとする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android