松倉堰(読み)まつくらぜき

日本歴史地名大系 「松倉堰」の解説

松倉堰
まつくらぜき

たま川下流右岸から取水し、松倉から現仙北せんぼく郡神岡町神宮寺じんぐうじ北楢岡きたならおか方面へ注ぐ。

元和九年(一六二三)渋江内膳が松倉村の支郷大川原おおかわはら村の一本柳いつぽんやなぎより取水、堤に貯水したことに始まるとされる。承応元年(一六五二)、横手城代戸村十太夫が小森こもり山の下から堰を作り、その後家臣の竹内三左衛門が、長野ながの(現仙北郡中仙町)茶臼館ちやうすだて山から布晒ぬのさらし山まで堰道を作った。この際戸村組下の向源左衛門も協力した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android