板極管(読み)ばんきょくかん(その他表記)disc-sealed tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「板極管」の意味・わかりやすい解説

板極管
ばんきょくかん
disc-sealed tube

超高周波用の三極真空管一種。超高周波で動作させるため,各電極間隔を狭くすると同時に,電極を円板形にして電極接続のためのインダクタンスが極力小さくなるように工夫されている。小電力用の受信管から大型の水冷式送信管まであり,受信管には灯台管をはじめペンシル管,モルトン管などがあり,増幅,発振,検波に広く利用されてきた。

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世界大百科事典(旧版)内の板極管の言及

【電子管】より


[マイクロ波管]
 格子制御管では電子の陰極と陽極の間の走行時間が10-8~10-9秒かかり,原理的にこれより早い周期の高周波信号の増幅や発振はできない。三極管でも,電極間距離が著しく小さく立体的な共振回路を使えるようにした板極管(灯台管)では,2500MHz程度までの高周波を扱うことができる。また格子制御管とは動作原理のまったく異なるマイクロ波管と呼ばれるマグネトロンクライストロン進行波管など数種の電子管が開発されており,電子レンジやUHFテレビ放送,通信などに使われている。…

※「板極管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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