受信管(読み)じゅしんかん(その他表記)receiving tube

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「受信管」の意味・わかりやすい解説

受信管
じゅしんかん
receiving tube

受信機に用いられる真空管。高増幅率で内部雑音が少いものがよい。種類としては三極管五極管多極管複合管など,高周波増幅低周波増幅検波などの用途によって数多くある。トランジスタが発明されるに及んで,現在では,受信機には特殊な場合 (テレビブラウン管など) を除いて真空管はほとんど使われなくなった。

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世界大百科事典(旧版)内の受信管の言及

【真空管】より

…真空中で電子流を制御して増幅などを行う電子素子は,発明当初からおもに真空管と呼ばれ発展してきた。しかし後に大型管,ブラウン管,マイクロ波管など機能の異なるものや,似た機能であるが内部が真空でない放電管などが出現したため,専門的にはこれらを電子管electron tubeと総称し,従来,真空管と呼ばれた小型管は受信管receiving tubeと呼ばれるようになった。電子管【長谷川 伸】。…

【電子管】より

…その後当初のナス形管から30年代ST管,40年代GT管,50年代以降mT管としだいに小型化された。また管の種類が増すに従って専門的には受信機に用いるような小型管を受信管と呼び,大型管やブラウン管などを含めた全体を電子管と呼ぶようになった。テレビ放送開始(日本で1953年)後受信管の生産量は急増し,69年には2.5億本をこえたが受像機のトランジスター化に伴い受信管は使われなくなった。…

※「受信管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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