増幅(読み)ぞうふく(英語表記)amplification

翻訳|amplification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

増幅
ぞうふく
amplification

入力信号の振幅変化を拡大し,それよりも大きいエネルギーの出力信号を得ること。そのための装置を増幅器という。入力,出力とも電圧,あるいは電流である場合を基本とし,出力と入力との比を増幅度 (利得) という。単位としてデシベルがよく用いられる。電気信号以外の光,音,力などの物理量に対しても同じように増幅が定義される。増幅はエネルギーの流れをコントロールすることによってなされるので,増幅器内部にエネルギー供給源となる素子を必要とする。トランジスタ,真空管などでは直流電源を適切に加える,すなわちバイアスをかけることで増幅動作を行う。またレーザーなどではポンピングによりエネルギーを供給する。

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デジタル大辞泉の解説

ぞう‐ふく【増幅】

[名](スル)
振幅を大きくすること。特に、電気信号の振幅やエネルギーを増大させて出力すること。
物事の程度や範囲を大きくすること。「国民の政治不信が増幅される」

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百科事典マイペディアの解説

増幅【ぞうふく】

光,音,電気等の入力エネルギーを,その特性を変えることなく大きな出力エネルギーとして送り出すこと。一般には電気信号の場合に多く用いられ,増幅器によって行われる。入力信号電圧を拡大して出力に大きな電圧を得ようとするものを電圧増幅といい,同様に電流増幅,電力増幅がある。入力電圧Vi,出力電圧Voとすると(Vo/Vi)を電圧増幅度(または電圧利得)といい,同様に電流での比を電流増幅度(電流利得),電力での比を電力増幅度(電力利得)という。
→関連項目アンプ受信機増幅回路

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大辞林 第三版の解説

ぞうふく【増幅】

( 名 ) スル
波動・振動の振幅を大きくすること。特に、入力電気信号の電流・電圧の小さな振幅変化を増大させて出力すること。
(比喩的に)話の内容や物事の状態が拡大すること。 「話が-されて伝わっているらしい」

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぞう‐ふく【増幅】

〘名〙
① 光、音響、電気信号などの振幅を増大させること。特に電気信号の微小な変化を、その変化に応じて大きな電流や電圧などの変化に変えること。
※電気工学ポケットブック(1928)〈電気学会編〉二二「送信装置に於ける電力増幅」
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉動く東京「愛宕山の演奏室のマイクロフォンの前に立って演奏すれば、これが有線で新郷の放送所に送られ、やがてここで増幅(ゾウフク)されて」
② 物事の程度や範囲を大きくすること。
※われら戦友たち(1973)〈柴田翔〉五「康吉の健康な欲望は、〈略〉何倍にも楽しく増幅され」

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世界大百科事典内の増幅の言及

【増幅器】より

…放送局から送られる電波は,ラジオでもテレビジョンでも,家庭のアンテナで受信したとき,きわめて微弱なものである。これをスピーカーやブラウン管からの音声や映像として楽しむためには増幅作用が必要である。デ・フォレストはプレートとフィラメントの間にグリッドを入れた三極真空管を発明し,アメリカのゼネラル・エレクトリックの研究所でグリッドを負電位,プレートを正電位にすると,わずかなグリッド電位の変化でプレート電位を大きく変化できることが見いだした。…

※「増幅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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