桂ヶ岡チャシ(読み)かつらがおかチャシ

日本の城がわかる事典 「桂ヶ岡チャシ」の解説

かつらがおかチャシ【桂ヶ岡チャシ】

北海道網走市郊外のニクル丘陵にある北海道の先住民アイヌの築いた砦跡。「桂ヶ岡砦跡」が正式名称。国指定史跡。北海道内にはアイヌ民族が築いたチャシと呼ばれる砦の跡が700以上確認されているが、ニクル丘陵に残る桂ヶ岡チャシは大小2つのチャシからなる北筒式土器などを出土する集落跡をともなった大規模な砦跡で、大小2つの長円形、鏡餅状の郭跡や竪穴住居跡貝塚などが残っている。アイヌ民族はかつて、この丘の上のチャシでチャランケ(談判)をしたことから「チャランケチャシ」などともよばれる。桜の名所として知られる桂ヶ岡公園内にある。同公園内には網走市立郷土博物館もある。JR網走駅からバス。◇桂ヶ岡砦跡、イシメシナイチャシ、チャランケチャシ、ニクルチャシともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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