日本大百科全書(ニッポニカ) 「楊鐘健」の意味・わかりやすい解説
楊鐘健
ようしょうけん / ヤンチュンチエン
(1897―1979)
中国の古脊椎(せきつい)動物学者。陝西(せんせい)省華(か)県の生まれ。北京(ペキン)大学卒業(1923)後、ミュンヘン大学へ留学(1927)。中国地質学会技師長(1928)、中国科学院院士、東北大学総長、北京大学教授(1948)を務める。中国古生物学会理事長(1958)や中国科学院古脊椎動物研究所所長(1959)、同院古人類研究所所長(1966)などを歴任し、中国における古脊椎動物研究の基礎を固めるとともに、そのリーダーであった。研究論文も多く、カモノハシ竜のチンタオサウルスTsintaosaurus spinorhinusの記載や復原はよく知られる。
[小畠郁生]
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