楽天的悲劇(読み)らくてんてきひげき(その他表記)Optimisticheskaya tragediya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「楽天的悲劇」の意味・わかりやすい解説

楽天的悲劇
らくてんてきひげき
Optimisticheskaya tragediya

ソ連戯曲。3幕。 V.V.ビシネフスキー作。 1932年執筆,33年に改訂され,同年 12月 18日モスクワのカーメルヌイ劇場初演。十月革命の 15周年記念に捧げられた作品。革命の初期に旧ロシア帝国の艦隊に派遣された婦人政治部員が,昔のままの軍人意識をもった権勢欲の強い将校やアナーキストなどの反革命勢力と戦い,水夫たちの社会意識を目ざめさせながら,ボルシェビキによる社会の基礎を築いていく物語。コーラスを用い,速いテンポで展開するソビエト革命劇の代表的作品。 55年のレニングラード・ドラマ劇場における G.A.トフストノーゴフの演出が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android