欠徳利(読み)カケドクリ

デジタル大辞泉 「欠徳利」の意味・読み・例文・類語

かけ‐どくり【欠(け)徳利】

口の欠けている徳利
口の悪い人。また、おしゃべり
「―。…口のかけし徳利は出やすきゆゑ、よくしゃべるをいふ」〈洒・箱枕〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「欠徳利」の意味・読み・例文・類語

かけ‐どくり【欠徳利】

〘名〙
① 欠けた徳利。かけど。かけどっくり。
② (口が欠けている意から) 口が悪いこと。また、その人。かけど。
浄瑠璃忠臣金短冊(1732)二「さりとはけうとい欠徳利、わる口をいはず共」
③ よくしゃべること。饒舌(じょうぜつ)。また、その人。かけど。
洒落本・箱まくら(1822)中「欠徳利(カケドクリ)又かけどとも略していふ。口のかけし徳利(とくり)は出やすきゆゑ、よくしゃべるをいふ」

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