欠点・闕点(読み)けってん

精選版 日本国語大辞典 「欠点・闕点」の意味・読み・例文・類語

けっ‐てん【欠点・闕点】

〘名〙
① 不足な所。不十分な所。非難すべき所。短所弱点
※美術真説(1882)〈フェノロサ〉「此三の闕点あるを以て、珍器貴品を蔵するもの之を出展するを好まず」
② あやまち。やりそこない。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
③ 学校の成績などで、必要な点数に足りないこと。落第点
[語誌]不完全な制度や規則経典の意を表わす「闕典」に起源をもつ。「闕典」は「闕」が「缺」に通じるところから、「缺典」と書かれるようになり、広く不備があることの意を表わすようになる。やがて「典」に代わって、同音で「きず」を意味する「点」が当てられるようになり「缺点」あるいは「闕点」と表記されるに至る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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