きょう‐てん キャウ‥【経典】
〘名〙 (「きょうでん」とも)
① 仏の説いた教えの言葉。また、それを書き記した書籍。
仏典。
経文。内典。経教
(きょうぎょう)。
※続日本紀‐天平一六年(744)一〇月「随レ使入唐、渉二覧経典一、尤精二三論一」 〔無量寿経‐上〕
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)二「Qiǒdẽni(キャウデンニ) ミユル ゴトク」
けい‐てん【経典】
〘名〙 (
万世にわたって変わらない法式と
道理を書いた
書物の意)
① 古代中国の
聖人、
賢人のあらわした「四書」「五経」「十三経」などの書物。経書
(けいしょ)。
※
古今著聞集(1254)四「応神天皇十五年に、百済国より、
博士、経典を相具してきたる」 〔
漢書‐孫宝〕
[補注]仏典、経文をいう場合は「きょうてん」と読む。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「経典」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「経典」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報
世界大百科事典内の経典の言及
【仏典】より
… 日本では古来,漢訳の大蔵経が伝来されそのまま用いられたが,ほかに中国人の著作も尊重されて聖典の扱いをうけ,さらに諸宗派の成立以後は,各宗ごとに,宗祖をはじめ重要な人々の著作や伝記などが聖典とされている。人々が日常接するのはむしろこちらの方で,特定の大乗経典以外はほとんど読まれていない。《大正新脩大蔵経》は思い切ってその収集範囲を広げ,これら諸宗の聖典までを含めたものとなっている(印度撰述部32巻,中国撰述部23巻,日本撰述部29巻,古逸部1巻。…
※「経典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報