次郎冠者(読み)ジロウカジャ

世界大百科事典(旧版)内の次郎冠者の言及

【太郎冠者】より

…太郎冠者の性格・人間像は個々の演目により異なるが,概して,臆病,横着,粗忽,放縦,酒好き等の特性ゆえに主人の怒りを買い,ときに才気と知恵を発揮して主人をしのぎ,状況に応じて率直,機敏な反応を示す豊かな感受性と人間性を示すなど,庶民的人間像に普遍的な心理や性癖を備えているといえる。なお,《附子(ぶす)》《樋(ひ)の酒》《棒縛》《鳴子》《狐塚》《文荷(ふみにない)》など太郎冠者をシテとする狂言には,太郎冠者の後輩として次郎冠者なる召使が登場する演目があり,この場合の次郎冠者は,太郎冠者を補佐して演技やせりふの重複・反復を効果的に生かしたり,ときに太郎冠者の分身的役割を果たしたりする。狂言【羽田 昶】。…

※「次郎冠者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む