止う事無し(読み)ヨウゴトナシ

デジタル大辞泉 「止う事無し」の意味・読み・例文・類語

ようごと‐な・し〔やうごと‐〕【止う事無し】

[形ク]《「やんごとなし」の「ん」を「う」と表記したもの》「やんごとない」に同じ。
「ある―・き所より、菊の移ろへるを出だし給へれば」〈恵慶集・詞書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「止う事無し」の意味・読み・例文・類語

ようごと‐な・しやうごと‥【止事無】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙やんごとない(止事無)
    1. [初出の実例]「あるやうごとなき所より、菊のうつろへるを戴き参れば」(出典:恵慶集(985‐987頃))

止う事無しの補助注記

「やむごとなし」と同様に、平安時代「う」「む」は、はねる音「ン」を表わす仮名としての用法があり、「ようごとなし」と発音されたものではない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android