正味運転資本(読み)しょうみうんてんしほん(その他表記)net working capital

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正味運転資本」の意味・わかりやすい解説

正味運転資本
しょうみうんてんしほん
net working capital

流動資産から流動負債を控除した差額で,流動資産が流動負債を超過する額である。これは流動負債の支払いに充当したのちにどれだけの流動資産が残るか,すなわち1年以内に現金として利用可能な額がどれだけあるかを示す。したがって正味運転資本の大きさは企業の支払返済能力を判断するための指標であり,財務流動性を測定する基礎でもあるといえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の正味運転資本の言及

【運転資本】より

…企業の資金面での流動性を表す包括的な概念で,流動資産全体を総(gross)運転資本といい,流動資産から流動負債を引いた差額を正味(net)運転資本(純運転資本)という。通常の企業活動が続く場合,流動資産は1年以内に現金収入となる資産であり,流動負債は1年以内に現金で支出される債務である。…

※「正味運転資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android