利用(読み)リヨウ

デジタル大辞泉 「利用」の意味・読み・例文・類語

り‐よう【利用】

[名](スル)
(物の機能性能を十分に生かして)役立つようにうまく使うこと。また、使って役に立たせること。「遊休地を利用する」「いつも地下鉄利用する」「廃物利用」「無線LAN利用できる喫茶店」「年間500万人が利用するサイト
(ある目的を達するために)便宜的な手段として使うこと。方便にすること。「特権利用する」「立場を利用した卑劣な行為」「親愛の情を利用した詐欺事件」
[類語](1引用クオーテーション孫引き引き合い運用使用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いるかす役立てる用立てる利する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「利用」の意味・読み・例文・類語

り‐よう【利用】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 用いるのが便利なようにすること。使用を便利にすること。また、便利な用い方。
    1. [初出の実例]「騎兵は時により、砲兵の助けを用ひずして、突進すべき利用あり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕
  3. りよう(利養)
    1. [初出の実例]「凡世間の人は名聞利用の為に紛々擾々たるものぞ」(出典:四河入海(17C前)二二)
  4. 利益になるように用いること。役立つように用いること。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
    1. [初出の実例]「元本を領収し又は之を利用すること」(出典:民法(明治二九年)(1896)一二条)
    2. [その他の文献]〔漢書‐薛宣〕
  5. 方便に用いること。便宜的な手段として使うこと。
    1. [初出の実例]「誰からも疑はれないのを利用(リヨウ)して、平気で友達の前で其女をからかったり」(出典暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「利用」の読み・字形・画数・意味

【利用】りよう

都合よく用いる。

字通「利」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android