利用(読み)りよう

精選版 日本国語大辞典 「利用」の意味・読み・例文・類語

り‐よう【利用】

〘名〙
① 用いるのが便利なようにすること。使用を便利にすること。また、便利な用い方。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「騎兵は時により、砲兵の助けを用ひずして、突進すべき利用あり」 〔易経‐繋辞上〕
四河入海(17C前)二二「凡世間の人は名聞利用の為に紛々擾々たるものぞ」
利益になるように用いること。役立つように用いること。〔和英語林集成初版)(1867)〕
民法(明治二九年)(1896)一二条「元本を領収し又は之を利用すること」 〔漢書‐薛宣〕
方便に用いること。便宜的な手段として使うこと。
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一「誰からも疑はれないのを利用(リヨウ)して、平気で友達の前で其女をからかったり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「利用」の意味・読み・例文・類語

り‐よう【利用】

[名](スル)
(物の機能性能を十分に生かして)役立つようにうまく使うこと。また、使って役に立たせること。「遊休地を利用する」「いつも地下鉄利用する」「廃物利用」「無線LAN利用できる喫茶店」「年間500万人が利用するサイト
(ある目的を達するために)便宜的な手段として使うこと。方便にすること。「特権利用する」「立場を利用した卑劣な行為」「親愛の情を利用した詐欺事件」
[類語](1引用クオーテーション孫引き引き合い運用使用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す使う用いるかす役立てる用立てる利する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「利用」の読み・字形・画数・意味

【利用】りよう

都合よく用いる。

字通「利」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android