死場(読み)しにば

精選版 日本国語大辞典 「死場」の意味・読み・例文・類語

しに‐ば【死場】

〘名〙
① 死に臨んでの態度。死を迎えるときのありさま
太平記(14C後)二七「武士たる人は、〈略〉只最後の死に様をこそ執する事なるに、蓬(きたな)くも見へ給ひつる死場(シニバ)を哉と爪弾(つまはじき)せぬ人も無りけり」
② 死ぬべき場所。死に場所。
浄瑠璃・心中天の網島(1720)橋尽し「なふ、いつ迄うかうかあゆみても。爰ぞ人のしにばとてさだまりし所もなし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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