比米鏑(読み)ひめかぶら

精選版 日本国語大辞典 「比米鏑」の意味・読み・例文・類語

ひめ‐かぶら【比米鏑】

  1. 〘 名詞 〙 鏑の一種。また、それをつけた矢。どのような鏑かは未詳
    1. [初出の実例]「梓弓 八つ手挟(たばさ)み 比米加夫良(ヒメカブラ) 八つ手挟み 鹿(しし)待つと 吾が居る時に」(出典万葉集(8C後)一六・三八八五)

比米鏑の補助注記

「ひめ」を「姫」として、小さな鏑と解する説は、上代「比米」の「め」が乙類音であるのに対して「姫(ひめ)」の「め」が甲類音であるところから誤り。「氷目矢(ひめや)」と関係あるか。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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