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比較制度分析 ひかくせいどぶんせき comparative institutional analysis

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知恵蔵2015の解説

比較制度分析

経済主体の合理性の限界、情報の非対称性、市場の不完備性などのために、「時空を超えた普遍的な規範的な価値」を持った経済システムはあり得ないという認識を出発点とする分析。青木昌彦スタンフォード大学教授によれば、従来のワルラス型の一般均衡理論では、経済システムの多元性が認められなかったが、比較制度分析は、経済システムの比較優位比較劣位、多様性の経済的利益などを積極的に分析の対象にしながら、「多元的経済の普遍的分析」を目指しているという。分析ツールとしては、ゲーム理論情報の経済学契約理論などが駆使されるが、かつての旧制度学派流れを汲む経済思想と違って、主流派経済学の否定というよりはその拡張といった特徴を持つ。

(荒川章義 九州大学助教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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