…一方,15~16世紀のいわゆる大航海時代以降,世界の各地にさまざまな宗教の存在することが見いだされ,そこから諸宗教を比較研究する方法があらわれた。ときあたかも神話学や言語学の黎明期にあたり,神話や言語の比較を通して宗教現象の特質を探ろうとする気運が高まり比較宗教学の分野が開花した(たとえばF.M.ミュラー)。また宗教の比較は当然のこと宗教の歴史への関心を内包しており,そこから歴史学や考古学の成果をとり入れた宗教史学の立場(たとえばC.P.ティーレ,N.ゼーデルブロム)が追求されることになった。…
※「比較宗教学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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