水いぼ(読み)みずいぼ

日本大百科全書(ニッポニカ)「水いぼ」の解説

水いぼ
みずいぼ

伝染性軟属腫(しゅ)の俗称。伝染性軟属腫ウイルスの接触感染によっておこる皮膚病で、小児に多いが成人も罹患(りかん)することがある。ことにアトピー性皮膚炎の小児ではひっかいて広がり、多発することが多い。個々の水いぼはアワ粒大からエンドウ豆大で、半球状に盛り上がり、表面は滑らかで光沢があり、軟らかい。成長した水いぼは中央にくぼみがみられ、ピンセットなどでつまむと乳白色の(かゆ)状物(軟属腫小体)を圧出することができる。この中には多数のウイルスが存在し、それが付着すると次々に広がってゆく。患者との接触やプールなどで伝染することが多い。現在このウイルスに効く薬剤はないので、粥状の内容物を周囲につけないように注意してピンセットで一つ一つ取り除き、殺菌消毒剤を塗る方法がとられている。数の少ないうちに手当てを受けるのが望ましい。

[野波英一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

株を守りて兎を待つ

たまたまうまくいったことに味をしめて、同じようにしてもう一度、成功しようとするたとえ。また、古くからの習慣にこだわって、時代に合わせることを知らぬたとえ。[使用例] 羹あつものに懲こりて膾なますを吹く...

株を守りて兎を待つの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android