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水うちわ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

水うちわ

岐阜市歴史博物館の大塚清史学芸員によると、水うちわは明治19(1886)年に岐阜市の実業家、勅使河原直次郎によって考案されたとされる。岐阜うちわは、漆やニスでコーティングするのが特徴。茶色がかった漆塗りに対し、水うちわは透明なニスを使うので、自然な発色になるという。明治30年代には、岐阜うちわ業者は20軒以上あったが、現在、専業は住井冨次郎商店だけという。水をつけて仰ぐと気化熱でより涼しくなるのも名前の由来。ただ、住井さんは「完全防水ではないから傷む。やった人はほとんどいないのでは」と話す。

(2013-05-27 朝日新聞 朝刊 岐阜全県 1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

知恵蔵miniの解説

水うちわ

岐阜県南部(美濃)の伝統工芸品で、竹製のうちわの骨(枠組み)に雁皮紙(がんぴし)という高級和紙を貼り専用のニスを塗って透明感と艶を与えたもの。見た目が涼しげで美しく、美術工芸品としても愛好されている。水に浸して扇ぐことで、気化熱の作用により涼をとることも行われる。近年では、この仕組みを用いた岐阜県産以外の安価なうちわ商品のことも水うちわと称されることがある。

(2016-5-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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