最新 地学事典 「水溶性天然ガス鉱床」の解説
すいようせいてんねんガスこうしょう
水溶性天然ガス鉱床
natural gas deposit of dissolved-in-water type
天然ガスの全部または大部分が地層水に溶解した状態の鉱床。主成分はメタン。地層水と一緒に汲み上げたのちガスを分離。このため過去には,地層水の過剰汲み上げの影響で地盤沈下が起こった。多くの場合,付随水は油田水と同様に鹹水(かんすい)である。2023年現在,千葉・新潟・宮崎で商業稼行。海外では,過去にイタリアのポー川河口付近でも稼働,米国油田地帯の浅層ガス(shallow gas)の一部がこれに含まれる。近年東南アジアの陸域と海洋で注目されてきたバイオジェニックガスはこのタイプの鉱床と考えられる。ガス採取に伴う汲み上げ水から有価物のヨウ素を生産することが特徴。
執筆者:平井 明夫・岩本 広志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

