河瀬庄(読み)かわせのしよう

日本歴史地名大系 「河瀬庄」の解説

河瀬庄
かわせのしよう

川瀬馬場かわせばば町・南川瀬みなみかわせ町一帯に比定される庄園。文永六年(一二六九)一〇月七日の六波羅下知状(多賀大社文書)に庄名がみえる。この下知状は多賀社の神役勤仕をめぐって多賀社と坂本日吉社領八坂はつさか庄庄官資真らとの間で相論があり、六波羅探題は旧規を守って庄官の神役勤仕を命じたものだが、多賀社側が先例として主張した文言のなかに「建長年中、河瀬八坂両庄下司家盛与当庄公文資直、依座次之論新社、不神事之間、任先例裁許畢」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android