精選版 日本国語大辞典「先例」の解説
せん‐れい【先例】
〘名〙
※古今著聞集(1254)二〇「此の如きの興遊に、左右勝負舞を奏する事先例あり」 〔梁書‐袁昂伝〕
② 以前からの慣例。以前からの例式。まえからのしきたり。前例。
※続日本紀‐天平元年(729)一一月丁未「太政官処分、〈略〉及武官解任者、先例並属二式部一」
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)一「自今興福寺の太鞁に極め、先例(センレイ)の通り、置所は東大寺にあづけ」
③ 将来の同種の事象の基準となる例。前例。
※ニッポン日記(1951)〈井本威夫訳〉一九四六年三月二六日「仕方がありませんからこれにお乗り下さって結構です。ただこれを、先例になさらぬように願います」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報