河野多惠子(読み)こうの たえこ

知恵蔵mini 「河野多惠子」の解説

河野多惠子

作家。1926年、大阪府生まれ。61年に「幼児狩り」で新潮社同人雑誌賞を受賞し、デビュー。63年に「蟹」で芥川賞、67年に「最後の時」で女流文学賞を受賞し、その後も人間の深層心理や性の世界を独自の観点で描いた作品を数多く発表した。87年から作家の大庭みな子(30-2007年)と共に女性として初めて芥川賞の選考委員を務めたことでも知られる。02年に文化功労者、14年に文化勲章を受章した。15年1月29日、死去。享年88。その他の著書に、『不意の声』、『谷崎文学と肯定欲望』(共に読売文学賞受賞)、『みいら採り猟奇譚』(野間文芸賞受賞)、『後日の話』(毎日芸術賞・伊藤整文学賞受賞)などがある。

(2015-2-3)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

367日誕生日大事典 「河野多惠子」の解説

河野 多惠子 (こうの たえこ)

生年月日:1926年4月30日
昭和時代;平成時代の小説家

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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