活劇映画(読み)かつげきえいが

世界大百科事典 第2版の解説

かつげきえいが【活劇映画】


[日本映画の出発点としての活劇
 〈活劇〉とは本来,〈活きたる演劇の意〉(平凡社《大辞典》)で,まさに活魚のごとくぴちぴちと生きて動くドラマ,人間の活発な活動を活写したものであった。したがって,〈活劇映画〉は広義にはあらゆるジャンルの映画が含まれ,同時に映画の原点そのものを意味するといってもいいが,狭義には立回りのような人間の激しい動きの場面を中心にした映画をいい,喜劇,悲劇,メロドラマなどと対照されるジャンルとなっている。

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世界大百科事典内の活劇映画の言及

【アクション映画】より

…疾走中の列車,強盗,殺人,馬による追跡など,犯罪と死,暴力性とスピード感というアクション映画のもっとも基本的な要素をすべて内包しており(フランスから起こったいわゆる〈連続活劇〉,例えばルイ・フィヤードの《ファントマ》などにも同じことがいえる),その世界的なヒットが映画の原点はアクションそのものであることを証明し,その後の映画の方向の一つを決定し,とくにアメリカ映画の主流を形成することになる。〈アクションアドベンチャーフィルム(冒険活劇映画)〉として総括されることもある。西部劇や戦争映画は独立した別個のジャンルとみなされる場合が多いが,一般に〈アクション映画〉と呼ばれるジャンルとしては,危険に挑む個人,または少数のグループとしての人間の行動を描く娯楽映画のジャンル,例えば,連続活劇,チャンバラ活劇,海賊映画,騎士道映画,冒険映画,スポーツ映画,スパイ活劇,犯罪映画,武術映画,航空映画,それにスリラー映画でも追いつ追われつのスリルを主眼とする〈巻きこまれ型〉から追跡に至るもの,暴動や脱獄をテーマにした〈監獄映画〉,あるいは〈B級戦争映画〉とか〈戦場もの〉と呼ばれている〈特攻作戦もの〉や〈局地戦もの〉などが含まれる。…

※「活劇映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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