油月(読み)あぶらづき

精選版 日本国語大辞典 「油月」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐づき【油月】

  1. 〘 名詞 〙 にぶい光を放っている月。月の周囲に油を引いたように見えるのでいう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「油月はあんどんげなる光かな〈春可〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)五)

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とっさの日本語便利帳 「油月」の解説

油月

にぶい光を放っている月。周囲に油を引いたように見える。古くは秋の季語だったのだが、朧月(おぼろづき)とは別。しかし同じものを朧月は春、油月は秋と区別して呼ぶのもよい。
油月はあんどんげなる光かな\春可
しそへて内くらからぬ油月\守久

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