波の立居(読み)なみのたちい

精選版 日本国語大辞典 「波の立居」の意味・読み・例文・類語

なみ【波】 の 立居(たちい)

① 波がたったり、静まったりすること。多く、人の立ち居ふるまいにかけていう。
※栄花(1028‐92頃)岩蔭「いけるかひなき 身なれども 波のたちゐに つけつつも かたみにこそは 頼みしか」
② 心に迷いが生ずることにたとえる。
謡曲江口(1384頃)「波の立ち居もなにゆゑぞ、仮なる宿に心留むるゆゑ」

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