泣き添う(読み)なきそう

精選版 日本国語大辞典 「泣き添う」の意味・読み・例文・類語

なき‐そ・う‥そふ【泣添・鳴添】

  1. 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
  2. ( 泣添 ) 泣いている上にさらに泣き声を添える。
    1. [初出の実例]「夏の日をくらしわびぬる蝉のまにわがなきそふる声はきこゆや」(出典:班子女王歌合(893頃))
  3. ( 鳴添 ) 虫、獣、鳥などが他の鳴いている上にさらに鳴き声を加える。さらに鳴き声を添える。
    1. [初出の実例]「秋の夜の月見るだにも飽なくに鹿の音さへも鳴添ふる哉」(出典:恵慶集(985‐987頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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