活性化体積(読み)カッセイカタイセキ

化学辞典 第2版 「活性化体積」の解説

活性化体積
カッセイカタイセキ
volume change of activation

活性錯体理論で,原系と活性錯体間の平衡を考える際に導入された熱力学的量の一種で,原系から活性錯体に活性化される際の体積変化に相当する.活性化エネルギーΔ E,活性化熱Δ H,活性化体積Δ Vとして,熱力学の基本則より,

Δ E = Δ HpΔ V

の関係がある.気相反応では,原系と活性錯体の変化の分子数変化をΔ nとして,

pΔ V = Δ nRT
で表せる.液相反応は,普通,定容定圧下で行われ,

Δ V ≅ 0
であるので,Δ EはΔ Hと一致する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報