コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

熱力学 ねつりきがく thermodynamics

翻訳|thermodynamics

8件 の用語解説(熱力学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熱力学
ねつりきがく
thermodynamics

熱と仕事は交換しうるという原理の上に立って,化学変化に伴うエネルギー変化の様子を調べ,反応の進む方向や平衡条件などについて論じる学問。その基本原理は経験則に基づいた熱力学第一法則熱力学第二法則熱力学第三法則から成り立っている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵2015の解説

熱力学

熱現象の法則性を系の外から探ってきたのが熱力学。エネルギー保存(熱力学第1法則)、エントロピー増大(同第2法則)、絶対零度への到達不能(同第3法則)を3本の柱にする。熱現象を、系内の1つひとつの粒子が動き回る結果ととらえ、それらの動きを、確率や統計の手法で平均して扱うのが統計力学。18世紀以来の気体分子運動論を踏まえ、19世紀後半に土台が築かれた。今日では非平衡、非線形の研究に関心が集まる。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ねつ‐りきがく【熱力学】

熱と力学的仕事との関係から出発して、熱現象の根本法則を扱う古典物理学の一部門。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

熱力学【ねつりきがく】

熱と仕事の基本関係を規定した熱力学の第1・第2法則(熱力学の法則)を出発点とし,一般に熱平衡・熱現象の基礎を論ずる演繹(えんえき)的な理論体系。巨視的な立場に立ち,物体の熱力学的状態を,状態量(圧力,体積,温度など)の関数である種々の熱力学的特性関数内部エネルギーエントロピー自由エネルギーなど)で表し,それらの間の関係式を求めて,種々の現象に適用できる一般的結論を導き出す。
→関連項目エントロピー(情報)オンサーガー温度可逆変化機械工学ギブズ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

熱力学

 熱に関する巨視的な現象を研究対象とする物理学の一分野.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ねつりきがく【熱力学 thermodynamics】

熱的な現象を一般にマクロな立場から現象論的に定式化した学問。三つの基礎的な法則(熱力学の法則)をもとに論理的に構築されている。熱力学の第1法則は,エネルギー保存則を表しており,J.R.マイヤー,H.ヘルムホルツ,そしてとくにJ.P.ジュールによって,熱もエネルギーの一種であることが発見され,熱力学の第一歩が踏み出された。これに内部エネルギーという概念を導入して,熱力学の第1法則を確立(1850)したのはR.J.クラウジウスである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ねつりきがく【熱力学】

熱的な現象を、物質の微視的な構造は問題にせずに、巨視的な立場から扱う物理学の一部門。熱平衡の概念および三つの基本法則に基づいて論理的に構成された理論体系で、一九世紀中頃から発展した。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熱力学
ねつりきがく
thermodynamics

巨視的な立場から物質の熱的性質を研究する物理学の一分野。歴史的には19世紀なかばから後半にかけて完成された。熱を扱うための技術が熱機関とともに発達し、熱機関の効率性の向上、さらには限界を知るために熱のもつ性質を物理的に明らかにすることが求められ発達したのが熱力学である。温度、熱というものは日常的なものであるが、具体的な実体をとらえにくいものである。そのような量を物理的にとり扱うことは、抽象的な概念を必要とする。
 熱力学ではまず、温度、熱などが定義される熱平衡状態の存在を仮定する(熱力学第ゼロ法則)。その状態における系のエネルギーを内部エネルギーとよぶ。内部エネルギーUを変化させる方法に、系に仕事ΔWをすることと、外から熱ΔSをやりとりする二つの方法があることから、熱とはエネルギーの移動形態の一つであるとする(熱力学第一法則)。さらに、熱は高熱源から低熱源へ自発的に一方的に流れるとする。このことから、状態は必ず熱平衡状態に緩和することが原理として認められる(熱力学第二法則)。これらの法則から、熱、温度を状態量として記述する、エントロピーとよばれる量を導入し、熱力学の基本方程式
dUTdSPdV+μdN
を導く。ここで、dUは内部エネルギー変化、TdSは吸収した熱である。-PdVは仕事の代表として圧力Pによる体積変化が生じる場合のエネルギー変化であり、μは化学ポテンシャルでμdNは粒子数変化に伴うエネルギー変化である。この関係は、物体の個性によらない一般的なものである。この関係から、熱力学の諸関係が導出される。しかし、たとえば圧力Pが、それぞれの物体で内部エネルギーやエントロピー、粒子数のどのような関数として具体的に表されるかは状態方程式とよばれる。理想気体のPVnRTは状態方程式の例である。熱力学では、状態方程式は個々の物質の情報としてあらかじめ与えておく必要がある。系のミクロな情報から状態方程式を導くには、統計力学を用いる必要がある。[宮下精二]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

熱力学の関連キーワード現象論心霊現象ミクロオスラー現象股屈現象ドブレ現象パーキン現象歯車現象《高等な立場から観た初等数学》《天文現象論》

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

熱力学の関連情報