浅草福富町二丁目(読み)あさくさふくとみちようにちようめ

日本歴史地名大系 「浅草福富町二丁目」の解説

浅草福富町二丁目
あさくさふくとみちようにちようめ

[現在地名]台東区蔵前くらまえ三―四丁目・寿ことぶき三丁目

小石川富坂こいしかわとみさか町代地の西裏などにある。文政町方書上によれば、古くは同町と西裏小揚組屋敷の辺りにあり、寛文年中(一六六一―七三)以降武家方拝領町であったが、享保一七年(一七三二)類焼したため、元地の焼残り地所と代地四ヵ所の計五ヵ所に分れた。焼残った元地は東・南・北側は小石川富坂町代地、西側が小揚長屋脇通りに接する表間口三四間一尺五寸・裏行一一間の地所。うち道幅二間一尺五寸を除く南北一二間から一一間五尺まで、道幅一間半を除く東西一一間の地所は享保一七年類焼の焼残りで、当時からの町人拝借地であった。坪数は一三六坪余。元地に隣接する以前は明地であった道幅一間半を除く南北一七間一尺五寸・東西一一間の地所は、文政二年(一八一九)上り太刀御用達高橋四郎左衛門・御金具師御用達平田彦四郎・呉服所御用達上柳彦兵衛の拝領地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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