最新 地学事典 「浪源」の解説
ろうげん
浪源
tsunami source area
地震津波の発生域(波源)のことで,地震に伴う海底の急激な地殻変動域に対応する。検潮記録から逆伝搬図の方法で推定される波源の広さS(km2)は,地震のマグニチュードMとlog S=0.72M-1.59の関係があり,Sは発生後1日以内の余震域面積や,地震断層モデルから推定される地殻変動域とかなりよく一致する。主として海溝岸寄りの陸棚あるいは陸棚斜面上に存在し,日本付近では三陸沖,東海,紀州四国沖などが特に顕著である。波源での地殻変動が隆起であるか沈降であるかによって,その前面海岸での波長の第1波は上げ波あるいは引き波となる。
執筆者:梶浦 欣二郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

