最新 地学事典 「液性指数」の解説
えきせいしすう
液性指数
liquidity index
自然状態の細粒土の含水比をその土のコンシステンシーとの関係で表したもので,IL=(Wn-Wp)/(WL-Wp)=(Wn-Wp)/Ipで表される。ここに,Wn:自然含水比,Wp:塑性限界,WL:液性限界,Ip:塑性指数である。堆積初期の未圧密~正規圧密粘土では自然含水比が大きく,ILは1に近い。過圧密粘土や乾燥状態にある土ではIL=0あるいはIL<0となることもある。スカンジナビア諸国でみられるクイッククレイや日本の完新世の海成粘土のなかにはIL>1となり,圧縮性が高く,練返しや衝撃によって著しく強さが低下する非常に鋭敏なものがある。これらの粘土は河川水の塩分溶脱作用により液性限界が低下したためと考えられている。
執筆者:桑原 徹・黒田 真一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

