淡海温故録(読み)おうみおんころく

日本歴史地名大系 「淡海温故録」の解説

淡海温故録(温故録)
おうみおんころく

四巻八冊

成立 貞享年間

写本 滋賀県立彦根東高校稽古蔵・国会図書館など

解説 一〇点余の写本が知られ、うち片桐家本に貞享筆記と井伊家への献上のことがみえる。編者は片桐家本に江州白頭翁とあるが、同系統の写本「近江志新開略記」、同「近江郡分」に木村源四郎の名が記される。温故録の原型と推定されるのが寛文一二年成立という「江侍聞伝録」(滋賀県立図書館蔵)で、一二郡ごとに中世の土豪を取上げ、寺社にも言及する。

活字本 近江史料シリーズ二

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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