深海松の(読み)フカミルノ

デジタル大辞泉 「深海松の」の意味・読み・例文・類語

ふかみる‐の【深海松の】

[枕]同音の「深む」または「見る」にかかる。
「なびき寝しを―深めて思へど」〈・一三五〉
「―見まく欲しけど」〈・九四六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「深海松の」の意味・読み・例文・類語

ふかみる‐の【深海松の】

  1. 「ふかみる」の「ふか」と同音の繰り返しで、「深む」にかかる。
    1. [初出の実例]「玉藻なす 靡き寝し児を 深海松乃(ふかみるノ) 深めて思へど」(出典万葉集(8C後)二・一三五)
  2. 「ふかみる」の「みる」と同音の繰り返しで、「見る」にかかる。
    1. [初出の実例]「深見流乃(ふかみルノ) 見まく欲しけど 名告藻の 己(おの)が名惜しみ」(出典:万葉集(8C後)六・九四六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android