源氏物語大成(読み)ゲンジモノガタリタイセイ

デジタル大辞泉 「源氏物語大成」の意味・読み・例文・類語

げんじものがたりたいせい【源氏物語大成】

国文学者、池田亀鑑による学術書。昭和17年(1942)刊行の、「源氏物語」の研究書「校異源氏物語」に補訂を行い、昭和28年(1953)から昭和31年(1956)にかけて全8冊で刊行されたもの。この業績により、池田亀鑑は朝日文化賞(のちの朝日賞)を受賞

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世界大百科事典(旧版)内の源氏物語大成の言及

【池田亀鑑】より

…古典文献学の方法と理論を確立して近代国文学研究史に画期的な役割を果たした。《宮廷女流日記文学》(1927),《伊勢物語に就きての研究》2冊(1933,34),《古典の批判的処置に関する研究》(1941)ほか多数の著書があるが,なかんずく《源氏物語》の諸本を精査して藤原定家の青表紙原本の復元をめざした《源氏物語大成》(1953‐56)は現在の《源氏》研究の基礎となっている。なお,門下生の編集した《池田亀鑑選集》5冊(1968‐69)がある。…

※「源氏物語大成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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