火炎びん(読み)かえんびん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「火炎びん」の意味・わかりやすい解説

火炎びん
かえんびん

投げ付けて発火させるガソリンなどの入ったびん。武器の少ないゲリラ闘争や抵抗運動で有効な武器として使用される。第二次世界大戦中、モスクワ防衛戦やイタリアなどの都市パルチザン闘争でドイツ軍戦車破壊などに使用された。ゲリラ戦指導者チェ・ゲバラはゲリラに必要な携帯品の一つにあげている。1939年(昭和14)のノモンハン事件の際、対戦車火力の少ない日本軍がソ連軍戦車攻撃に使用したが、野戦では有効でなかった。戦後の1952年5~7月、共産党の一部による「火炎びん闘争」があり、秋の総選挙で同党は完敗した。70年代には極左集団がしばしばこれを使用した。72年4月火炎びん使用等処罰法が公布されている。

[林 茂夫]

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