炭素材料(読み)たんそざいりょう(その他表記)carbon materials

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭素材料」の意味・わかりやすい解説

炭素材料
たんそざいりょう
carbon materials

炭素にはダイヤモンド黒鉛,無定形炭素の3種の同素体がある。しかし,炭素材料といえば,普通,黒鉛を指す。黒鉛は六方晶系に属し,層面内では共有結合,層面間ではファン・デル・ワールス結合であり,異方性が著しい。そこで原子炉用など等方的性質が要求される分野には等方性高密度黒鉛材料が開発された。黒鉛は 3500℃まで溶融せず,2500℃以下では機械的強度が低下しないという特徴を持っており,電気も通すので,電極材料などに用いられる。また,炭素繊維・炭素複合材料はスペースシャトルなどの構造材料として研究開発が進められている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む