為済ます(読み)シスマス

デジタル大辞泉 「為済ます」の意味・読み・例文・類語

し‐すま・す【為済ます】

[動サ五(四)]うまくやってのける。「―・したりとほくそ笑む」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「為済ます」の意味・読み・例文・類語

し‐すま・す【為済・仕済】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. なし遂げる。し終える。
    1. [初出の実例]「唱歌しすまして、よろづ忘れたるにこそあんなれ」(出典:今鏡(1170)九)
  3. うまくやってのける。首尾よくやり遂げる。成功する。
    1. [初出の実例]「子胥が諫たを不聴して伐たればしすまさしまうたほどに、我謀が不用と云て反て怨ぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. 「むこは聟入しすまして、かちどきつくって帰りけり」(出典:虎明本狂言・鶏聟(室町末‐近世初))

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