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無葛藤理論 むかっとうりろんteoriya beskonfliktnosti

世界大百科事典 第2版の解説

むかっとうりろん【無葛藤理論 teoriya beskonfliktnosti】

スターリン時代末期にソ連邦で唱えられた文学方法。階級対立や敵対的矛盾が消滅したソ連社会においては,古くから劇作の基本とされてきた〈葛藤〉のための現実的基盤がない。せいぜい〈よきものと,よりよきものとの葛藤〉が存在するだけであり,ソ連の劇作はそのことを踏まえて新しい道に進まなければならないと説かれた。劇作家ビルタNikolai Evgen’evich Virta(1906‐76)らによって定式化されたこの理論は,1952年に共産党機関紙《プラウダ》によって批判されたが,問題は劇作にかぎらず,この理論が,ジダーノフ批判以後,現実の否定面を描くことを恐れ,現実を美化してきたソ連文芸の全般的傾向の集中的表現であった点にあった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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