劇作(読み)げきさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

劇作
げきさく

雑誌。第1次は同人誌として 1932年3月号から 40年 12月号まで。白水社発行。岸田国士門下の阪中正夫が主唱して,新進劇作家や演劇評論家志望の青年を糾合,岸田と岩田豊雄 (筆名獅子文六) を相談役として発刊された。費用の多くは同人の菅原卓が負担。川口一郎『二十六番館』,田中千禾夫『おふくろ』,小山祐士『瀬戸内海の子供ら』,森本薫『華々しき一族』,内村直也『秋水嶺』などを掲載。これらの作品は築地座によって上演され,その作家たちは「劇作派」と称された。そのほか N.カワードの『私生活』,T.ワイルダーの『わが町』など海外戯曲も多く紹介。第2次は 47年4月号から 50年4月号まで。世界文化社発行。田口竹男『賢女気質』,田中千禾夫『雲の涯 (はたて) 』,田村秋子『姫岩』,秋元松代『礼服』,福田恆存『竪塁奪取』などを掲載。加藤道夫,三島由紀夫,矢代静一,遠藤周作,中村真一郎らも若手として寄稿した。

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