然許り(読み)サバカリ

デジタル大辞泉 「然許り」の意味・読み・例文・類語

さ‐ばかり【許り】

[副]
それぐらい。それほど。
「―急にもとめ給はば」〈露伴・風流魔〉
「―の人は思しはばかるべきぞかし」〈賢木
たいへん。あんなに。
「―寒き夜もすがら」〈徒然・二三〉

しか‐ばかり【許り】

[副]それほどまで。
「―契りしものを定めなきさは世の常に思ひなせとや」〈和泉式部日記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android