→空力加熱
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…このため,M2で飛行するコンコルドでは,機体をアルミニウム合金で作っても大きな問題はないが,M3以上で飛ぶ飛行機では耐熱性のあるチタン合金などの特殊な材料を用いなければならない(航空機材料)。このように空力加熱による温度上昇は,飛行機の速度向上に対する障害であることから,熱の壁heat barrierということがある。一方,宇宙船の場合,大気圏に再突入する際の速度は非常に大きく,例えばアポロ宇宙船はM37で大気圏に再突入したので,その前面は5000~6000℃にもなった。…
…実用的な超音速機は,53年のノースアメリカンF100の出現まで,さらに6年を要した。
[熱の壁]
音速を超えた高速飛行にとって,次の問題は,空力加熱による機体の表面の温度上昇である。空力加熱による温度上昇⊿T℃は,大気の温度をT0℃,マッハ数をMとして,⊿T=(T0+273)×0.2M2で表される。…
※「熱の壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」