限界(読み)ゲンカイ

デジタル大辞泉 「限界」の意味・読み・例文・類語

げん‐かい【限界】

物事の、これ以上あるいはこれより外には出られないというぎりぎりの範囲、境。限り。「広葉樹分布の北の限界」「能力限界を知る」「体力限界に挑戦する」
[用法]限界・限度――「疲労が限界(限度)に達している」「限界(限度)を超える」などでは、相通じて用いられる。◇「限界」は、それ以上進めなくなるところという意が強く、「限度」は、あらかじめそこまでと限られたところという意が強い。◇「体力(能力)の限界を感じた」は「限度」に置き換えられないし、「有給休暇は二週間を限度とする」は「限界」に置き換えられない。◇類似の語に「極限」がある。「極限」はぎりぎりのところという意が強く、「能力の極限に挑む」などのほか、「極限状態」のような熟語も生む。
[類語]限度極限限り最大限手一杯目一杯頭打ち際限きわ上限下限北限ぎりぎりリミット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「限界」の意味・読み・例文・類語

げん‐かい【限界】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事の範囲、能力、程度などの、これ以外、これ以上は無いという、ぎりぎりのところ。かぎり。
    1. [初出の実例]「事の想像に一層の限界を明にして」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉六)
    2. [その他の文献]〔宋史‐劉随伝〕
  3. ( ━する ) 区域を限ること。
    1. [初出の実例]「万里長城にて、永く政化を限界したるは、各種の民族へ一種の政治を被らしむべからさることも亦明かなり」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四)

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普及版 字通 「限界」の読み・字形・画数・意味

【限界】げんかい

その疆域境界。〔漢書、郊祀志下〕そ六樂。~三光は高くして親しくするを得べからず。は廣大にして限界無し。故に其の樂同じ。

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