コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

熱重力機構 ねつじゅうりょくきこうthermogravitational mechanism

岩石学辞典の解説

熱重力機構

化学拡散と対流が同時に伴って起こるという機構[Shaw : 1976, Hildreth : 1979].ヒルドレスはH2Oを含んだ珪質マグマが,マグマ溜まりの上部で対流の循環,内部拡散などが複合した機構によって形成されることを提案し,この過程を対流の駆動による熱重力拡散(thermo-gravitational diffusion)として扱った[Hildreth : 1979].この機構は対流またはマグマの移動による熱の輸送と,マグマ内部で行われる各種の拡散作用とが組み合わされたものである[鈴木 : 1994].温度勾配と濃度勾配が同時に存在すると,熱拡散と濃度拡散が同時に起こり,さらに重力場が加わると結果は複雑になるが,物質の移動が容易で全く対流の影響がない場合にはマグマ溜まりの内部に水平な層状の組成勾配ができることが期待される.しかし対流が存在すればこのような平衡状態は得られない.地球の垂直方向に温度勾配と重力場がある場合には,複合効果によって珪酸塩溶融体の岩体に層形成の対流系が発生し成分の輸送が行われる[鈴木 : 1994].

出典|朝倉書店岩石学辞典について | 情報

今日のキーワード

熱にうなされる(間違いやすいことば)

○熱に浮かされる 高熱でうわ言をいう意味の表現は、「熱に浮かされる」が正しい。また、物事の判断がつかなくなるほど熱中することも意味する。音が似ていることから混用され、「浮かされる」が「うなされる」に入...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android