燻り侘ぶ(読み)くゆりわぶ

精選版 日本国語大辞典 「燻り侘ぶ」の意味・読み・例文・類語

くゆり‐わ・ぶ【燻侘】

  1. 〘 自動詞 バ上二段活用 〙 火が勢いよく燃え上がらないで、くすぶっている。心がはれないで、あれこれと悩み苦しむさま、恋心などで、いちずに思い悩むさまなどをいう。
    1. [初出の実例]「おぼろけに消つとも消えむ思ひかは煙の下にくゆりわぶとも」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
    2. 「蘆の屋の灘の塩やき我なれや夜はすがらにくゆりわぶらむ」(出典:金槐和歌集(1213)恋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む