片岡庄(読み)かたおかのしよう

日本歴史地名大系 「片岡庄」の解説

片岡庄
かたおかのしよう

本願田(官省符荘か)に基づく興福寺領荘園。延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳の葛下郡に「片岡庄田畠十七町一段三百歩 本願田也」とある。その条里(括弧内は坪数)は、真野まの条五里(八)・六里(一六)・七里(八)墓門はかと条四里(一)真野条七里(六)であるが、真野・墓門両条の所在は未詳

延久以後は「大乗院雑事記」延徳三年(一四九一)一一月二一日条に「承安三年八月十五日不足米勘定、葛下郡片岡庄十七丁一反三百四十歩(中略)会所目代領也、会料米也」、文明一四年(一四八二)閏七月二三日条に「仏聖領ハ大和国(中略)中旬片岡庄(中略)同御油庄々(中略)片岡庄号般若寺、証菩提寺」と記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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